TH_READ

「日本が誇る最高級テキスタイルを、世界へ」をコンセプトに、計良陽介氏が立ち上げた TH_READ 。
プロダクトの共同開発会社として、TH_READ の Facebook で7回に渡り兒玉毛織が紹介されました。

TH_READ BLACK 001 (2015/11/14)

1stプロダクトのシアサッカー生地を生産している山形県米沢市。
そこから西へ450km。ウール生地で有名な愛知県津島市に向かう。

鎌倉時代から室町時代にかけて伊勢と尾張をつなぐ湊(みなと)町として栄え、その経済力を背景に織田家を支えた津島は「信長の台所」と呼ばれ、尾張随一の貿易都市とし称されるまでに成長しました。
安土桃山時代には織田信長による津島湊(みなと)の守護によって、西の堺と並ぶ程の繁栄を遂げた。
また、500年以上の歴史を誇り、日本三大川まつりのひとつに数えられる津島神社の祭礼「尾張津島天王祭」には、信長自身が夫人同伴で訪れたとも言われています。江戸時代は尾張藩の推奨により綿織物が盛んでしたが、明治31年片岡春吉氏が国内初となる純毛織物の創製に成功して以来、梳毛、細番手、高密度毛織物の産地として発展しました。

1960年代にはアメリカントラッドブランドに津島のギャバジンがこぞって採用され、1990年代からはヨーロッパ高級ブランドにも採用。現在、プレミアム素材の供給地として世界に広く認知されており、高い評価を受けています。
明治・大正・昭和初期の津島は、片岡春吉の功績などにより綿織物、毛織物産業が栄え、「ガチャマン景気」(織物機械が一回ガチャンと音を立てるごとに1万円売り上げたと言われるほど良い景気)と呼ばれた時代もありました。
この時代、野口米次郎(イサムノグチの父)のように渡米して成功した偉人も現れました。

TH_READ BLACK 002 (2015/11/18)

今回生地生産を依頼したのは、愛知県津島市、創業96年の兒玉毛織株式会社。

「昔のシャトル織機でないと、出せない風合いがあるんですよ。シャトルがいったりきたりする間に、少し間があるでしょ。そこが重要で、生地の中に、少し空気が含まれるから、絶妙な風合いになる。」
と語る、兒玉毛織株式会社の児玉氏。

大正6年(1917年)毛織物製造販売業としてスタートし、大正15年(1926年)兒玉毛織株式会社となりました。同年、ドスキンの商品化により、高級フォーマルメーカーとしてのあゆみを始めました。
途中繊維業界の大不況に見舞われながらも、厳しい時代をくぐり抜け、常に技術改良に取り組みながら、新しいことにチャレンジし続けています。

代表するところでは、昭和38年タキシード・ロイヤルタキシードの商品化、昭和42年純毛クールドスキンの商品化、昭和47年IWSより織物のウールマーク認定、昭和52年コアヤーンサマーフォーマルの商品化、昭和60年IWSよりウールブレンドマーク認定、平成元年放電加工(プラズマ)によるDCブラック(黒の深色化)の商品化などがあります。

現在、高級フォーマルのトップメーカーとしての地位に甘んずることなく、新たな100年を目指してたくましく前進を続けています。

※シャトル織機とはヨコ糸を杼(シャトル)と呼ばれる横糸を取り付けたものが左右に往復しながら織り込んでいく機械のこと

TH_READ BLACK 003 (2015/11/21)

「終始一貫して価値あるフォーマルウェアの創造に努力すること」を企業理念に掲げた兒玉毛織は、厳しい条件のもと、企画から生産、検反、出荷に至るまで責任をもって高品質を追求しています。

現代、イベントなどのオフィシャルな集まりに出席する機会が増えてきていることで、フォーマルウェアが見直されています。

そこで、より気軽に、自由な装いを楽しみ、若い世代に新しいテイストでソフトな着こなしにするなど、カジュアル化しつつもより高級感を持つフォーマルウェアが求められています。この多様化するニーズに対して、常に最高級の品質を提供し続けるとともに、新しいテイストのフォーマルウェアを仕掛けていく戦略的な企業として成長し続けています。その実績と経験が高い品質を保証しているブランドです。

高級フォーマルトップメーカーのイメージが定着している兒玉毛織は、「黒」の発色にこだわり、多様な風合いと色合いに多大な信頼を持っています。また、長い伝統技術をもとに、より豊かな品質を追求して、先端技術を使った新しい素材の開発により、ほこりのつかないタキシードクロスや、深みのある冴えた黒(DEEP & CLEAN BLACK)など、新製品の開発に成功しています。それらこだわりの生地は、テーラーやオーダースーツメーカーにカチッとした「仕立て映えする」生地として定評があります。

TH_READ BLACK 004 (2015/11/25)

児玉氏に案内され、生地工場である 「日比毛織」 様に伺った。

ウール繊維を糸にする“紡績・撚糸”、その糸を織って組織をつくる“毛織”、生地に加工をして最終的な製品化を行なう“加工・整理” と、ひとつの生地が織り出来上がるのには、大きく分類すると3つの工程が必要になる。

日比毛織様はその中の「毛織」の職人。
整理整頓され、すみずみまで整理整頓された工場内。
年期の入ったシャトル織機がならんでいた。

※シャトル織機とはヨコ糸を杼(シャトル)と呼ばれる横糸を取り付けたものが左右に往復しながら織り込んでいく機械のこと

TH_READ BLACK 005 (2015/11/27)

兒玉毛織社の為だけに50年間生地を織り続ける「日比毛織」の日比定彦社長。

スーパー120’ と呼ばれる最高級糸の90番という極めて細い糸を双糸にし、日比社長の元で旧式のシャトル機でゆっくりと織り上げられるギャバジン組織。

織り上がった生地は黒く染色を施すのだが、ここからが兒玉毛織りの得意とするフォーマルブラックと呼ばれる染め。

特殊な加工を施してから黒く染める為に、出来上がった黒は他社では出せない深みの有る黒。

そして生地に少しの伸度を持たせる加工でストレッチ感を持たせながら、含浸(がんしん)加工という生地を溶剤に漬け込みながら糸に張りを持たせる加工を入れ、合計3種類の加工を施し、最高級ジャパンテキスタイルを完成させた。

TH_READ BLACK 006 (2015/11/29)

「部品が壊れても、もう生産されていないから、ちょっとのことだったら全部自分で直しちゃうね」

と笑いながら話し、熱心に織られていく生地をチェックをする日比定彦氏。実際に工場にはたくさんの工具がならんでいた。

親切にご対応いただきました、兒玉毛織さま、日比毛織さまありがとうございました。

TH_READ BLACK 007 (2015/12/03)

SUPER'120といわれる高級ウールの原毛の中でも90番手という極めて細い長繊維を双糸に紡績し、日比毛織様のシャトル機でゆっくりと織り上げられ、兒玉毛織様が得意とする、ウール生地にオフスケールという特殊な加工を施しながら黒く染め上げた後、含浸(ガンシン)と呼ばれる生地自体に張腰を持たせる加工を施す。

最後に、身体の動きに合わせ生地に少しの伸度をもたせるストレッチ加工と、合計3度の生地加工を施した、兒玉毛織が創る、SUPER'120 90双糸 スーパーブラックストレッチ素材。
パターンメイキングは前回のシアサッカージャケット同様にユニバーサルドラフティングの鈴木氏に依頼。
縫製はジャケットの裁断、縫製を40年間勤めてきた東京都内のとある職人。一切の取材はさせてくれず、写真撮影もNG。「まかせとけ」の一言。裁断、縫製は全て手作業。ジャケットで最も重要と言われる仕上げアイロンはジャケットに立体感を出し、高級感を出しています。

NOTCH LAPEL 2BS SUPER'120 BLACK JACKET
着用時に感じる生地の張り、生地の黒さ、そして軽さ。
ボタンまで徹底的に黒くするため生地で包みこむ、クルミボタン。
キュプラストレッチ裏地を使用した総裏地仕立て。

変化の早いファッション業界の中で、流行にとらわれることなく、今後何十年も着ていけるプロダクトを目指します。

〒496-0046 愛知県津島市柳原町5-8

TEL 0567-26-5161 FAX 0567-24-1737
MAIL info-kodama@clovernet.ne.jp

兒玉毛織株式会社

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